芝生の特徴

芝生
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クリーピングベントグラス

ベントグラスは葉が細く低刈りにも耐えることができ、長い匍匐茎を展開します。主にゴルフ場のグリーン用草種としてよく使われています。
耐寒性には優れていますが、乾燥には弱く、高温多湿な気候には適さない品種です。
近年では品種改良により耐暑性・耐病性に優れ、今では暖地でも利用され、高品質なターフを形成する品種です。

ペレニアルライグラス

ペレニアルライグラスは、発芽・初期生育が非常に早い品種の為、急速緑化用に利用されています。耐寒性はやや強めではありますが、耐暑性が弱い為、WOS(ウインターオーバーシード)等には最適の草種です。
最近では品種改良により、濃緑色で寒冷地での通年維持管理がしやすい品種もあり、特徴の優れた初期生育からもブルーグラスとの混合種子によく用いられています。

ケンタッキーブルーグラス

ケンタッキーブルーグラスは、寒冷地向けの草種の中では発芽適温が若干高めであり、発芽・初期生育が多品種に比べ遅めの品種です。
播種当年は地下茎の展開が少なく、2~3年目以降に生育が旺盛になります。品種改良種では、耐暑性・耐病性に優れ、低刈りにも耐えます。
色も濃緑色ですので見た目の美しさは勿論、安定したターフの形成が図れます。

病気についてよくある病気

ダラースポット

診断ポイント葉上に濃褐色の不定形な病斑が発生。露の降りている早朝にパッチ部分に菌糸が張っている事が観察されることがある。
発生時期4月~12月(多発時期:5月~7月 9月~10月)
発病適温20℃~30℃
発生しやすい条件気温が比較的高く、芝草表面の湿度が高い状態が続くと発生しやすい。
土壌が乾燥すると病徴が激しくなり、窒素肥料が不足すると発生が助長する。
発生場所グリーン・フェアウェイ・ティーグランド・ラフ
予防対策肥料を切らさないようする事。朝露の放置が発病に関与する場合もあるので露を落とすことで抑制につながる。
治療対策殺菌剤の防除。

炭疽病

診断ポイント褐変した芝生の葉身及び地際部鞘上に黒色の剛毛の形成が見られる。ルーペや顕微鏡で確認できる。
発生時期4月~11月(多発時期:5月~10月)
発病適温20℃~30℃
発生しやすい条件降雨が多いと多発し、肥料不足は発生を助長する。
乾燥した条件で発生し、環境の条件の悪いところ病害菌ストレスで芝が弱った時にも発生する。
発生場所グリーン・フェアウェイ・ティーグランド
予防対策肥料を切らさないようにし、ケイ酸・カルシウムを与えて芝を強固に病害の侵入を防ぐ。
治療対策殺菌剤の防除。

ピシウム病・赤焼病

診断ポイント水みちにそって発生する。ただ、症状も病斑の形・色調も大小様々で診断は困難。顕微鏡での確認が良い。
発生時期3月~11月(多発時期:3月~4月 7月~8月)
発病適温低温ピシウム 20℃以下 高温ピシウム 26℃前後
発生しやすい条件湿潤環境を好み、散水を頻繁に行った箇所・水みちに発生する。インターシードを実施した場合、発芽期から幼苗期にかけて感染しやすい。
予防対策過湿にならないようし、風通しの良い状態を作る。
治療方法殺菌剤の防除。ピシウム病は種類によって感染部位が異なるので薬剤を散布する時に散布水量を多くする。

雪腐病

診断ポイント融雪直後、菌核及びパッチが発生。ルーペ及び顕微鏡で確認できる。
発生時期11月~3月(多発時期:積雪地帯3月~4月 非積雪地帯12月~3月)
発病適温積雪地帯0℃付近 非積雪地帯10℃~15℃
発生しやすい条件積雪地帯の融雪後あるいは非積雪地帯の冬期に発生する。
積雪期間が長いほど被害が大きく、水分の少ない雪が積もると発生しやすい。条件により発生する病気も違う。
雪腐黒色小粒菌核病・雪腐褐色小粒菌核病・紅色雪腐病・褐色雪腐病・雪腐大粒菌核病などがある。
予防対策11月~12月の根雪前に薬剤を予防的に散布する事。秋期(9月~10月)に施肥を行い、貯蔵養分を蓄える事で発生を軽減。
治療方法融雪後に施肥、目砂、状況によってはオーバーシード等を実施。

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